先週の土曜日、朝から小雨が降っていましたが、活動を応援してくれているかのように開始まもなく雨はあがり、途中陽が差した時もありました。陽が入ることで部屋が一段と明るくなり、出店者さんから「あー明るくなってきた!!」と歓声があがりました。
空き家でフリーマーケット。
初めての開催で、お客さんの入りが心配されましたが、密になりすぎることも、途切れることもなく、年代は赤ちゃんからお年寄りまでたくさんの方に立ち寄っていただきました。
大東市では、地域の総合相談(困ったときの何でも相談)窓口が市内7か所に設置され、そのうちの四条北・深野エリアをNPO法人あとからゆっくりが担当しています。市の委託を受けて、CSW(コミュニティーソーシャルワーカー)という相談員が配置されています。
福祉分野ということが色濃くあって、「なぜまちづくりを?」と聞かれることがあります。
相談窓口に来られた方に、必要な情報を伝え何かのサービスにお繋ぎする「個別支援」はもちろんですが、CSWとしてそれだけでは解決しないたくさんの地域課題を肌で感じていて、そういった地域ニーズを解決していくために試行錯誤しながらアクションを起こしています。この一年は、特に大型イベントの開催は難しいながらも、少人数での企画を細々とやってきました。50代60代の独居男性を対象にしたコーヒーの淹れ方講座、発達障害についての勉強会、子育て世代を対象にしたお話会など。
そしてその流れの先に、『空き家でフリーマーケット』の企画が立ち上がりました。
法人のスタッフ、理事総出で案を練り、実行しました。
地域で取り組む、関りづくり。もったいないを生まない循環のシステム。個々の「やりたい!」を実現できる環境づくり。それらを空き家の中に盛り込みました。
CSWとしては、年度終わりに『防災』というテーマが頭の片隅にありました。フリーマーケットの開催を終えて、結果近所の方も来場されて顔見知りになることができました。
「あの方、階段上がる時に手すりがなければしんどそうだったな」
「あそこのこ、2回目はママがいなくても兄弟でわたがしを買いに来てくれたな」
相談者と対象者といった限られた関りではなく、参加者同士が顔を合わせて会話をする自然なかかわりから、地域の見守りの芽を育てていけることも実感しました。
ひとまず、無事に終えることができてよかったです。なかなか人と直接会って話すことが難しかったこのご時世でもあったので、企画が終わってからしみじみとその尊さを感じています。
ご協力いただいた皆様、無理を快く受け入れてくださった空き家のオーナー様、この場をかりて御礼申し上げます。
本当にありがとございました。
NPO法人あとからゆっくり理事・CSW
大塚 菜美